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ルカ1章
「神の偉大な物語」


わたしたちの間で実現した事柄について、…物語を書き連ねようと、多くの人々が既に手を着けています。
(ルカ 1章1節~2節)

 ルカは主イエス・キリストのすばらしさを何とかして伝えたいと願うようになりました。そこで彼は自分で主イエスの救いの物語を書こうと思い立ちます。こうして書きあがったのがルカによる福音書です。

 ルカは福音書を書くために、さまざまな資料を集めます。彼はパウロやペトロとつながりがありました。パウロやペトロ以外の名もなき証言者たちからもいろいろと主イエスについて聞いたはずです。ルカは地上の主イエスと会ったことはありませんでした。しかし、主イエスの言葉を人から聞くごとに、その深さに心打たれたのです。その不思議な御業を聞くごとに、このお方の偉大さに心奪われたのです。ルカはまるで、主イエスと共に生活をしているかのように思えたでしょう。その息遣いすら感じていたかもしれません。

 そのような主イエスの物語を、ルカは一人の名を挙げてその宛先としています。「テオフィロさま」。この人は皇帝ですが、神を愛する人、という意味の名前です。今、御言葉の前にとどまり、神の愛を感じている私たちもまた、このテオフィロなのです。神の偉大な物語。それは最初の教会から今を生きる私たちに伝えられた救いの物語です。あなたに、この物語が語られています。

 

 【祈り】

 主よ、福音書を通してイエス・キリストを知り、救いにあずかることができて、感謝します。

小宮山 裕一(網島教会)

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