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詩編3編
「神への信頼が心に平安をもたらす」


主よ、それでも
あなたはわたしの盾、わたしの栄え
わたしの頭を高くあげてくださる方。
(詩編 3編4節)

 『ハイデルベルク信仰問答』問21は、まことの信仰について「…確かな認識のことだけでなく、…心からの信頼のことでもあります」と述べています。神ヘの信頼がなければ、どんなに神の言葉の正しさを理解しても、それだけでは信仰とは言えません。きょうの詩編はまさに神ヘの心からの信頼を告白した詩編です。

 この詩編の表題には「ダビデがその子アブサロムを逃れたとき」とあります。ダビデ王の三男アブサロムは父親に対して謀反を企てました。アブサロムにつく者の数は増し、ダビデは裸足で都エルサレムを出て、泣きながら荒れ野に逃れます(サム下15章12節、30節)。多くの者がダビデに対して「彼に神の救いなどあるものか」と悲観的な言葉をぶつけます。しかし、それでもダビデは神への信頼を口にします。「主よ、それでも、あなたはわたしの盾、わたしの栄え、わたしの頭を高くあげてくださる方」。

 この告白は、キリストを信じる私たちの告白でもあります。使徒パウロは言いました。「…どんな被造物も、わたしたちの主キリスト・イエスによって示された神の愛から、わたしたちを引き離すことはできないのです」(ロマ8章39節)。

 

 【祈り】

 キリストによって示されたあなたの愛からわたしを引き離すものはありません。あなたに信頼して心安らかに朝を迎えさせてください。

山下 正雄(RCJ メディア・ミニストリー)

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