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歴代下10章
「真の王である主の軛を負う幸い」


「あなたの父上はわたしたちに苛酷な軛を負わせました。今、あなたの父上がわたしたちに課した苛酷な労働、重い軛を軽くしてください。」
(歴代下 10章4節)

  ソロモン王の後を継いで、その子レハブアムが王となりました。そのため、ソロモンの過酷な労役に反旗を翻し、エジプトに亡命していたヤロブアムも王の下に戻ってきました。王が変われば、政治が良くなると期待したのでしょう。ヤロブアムは、レハブアムに対して、ソロモンが負わせた苛酷な労働を軽くしてくれるよう訴え、もしそれが適うなら、自分たちは王に仕えると言いました。

 

  しかし、レハブアムは民に優しい態度を示すよう進言した長老たちの意見を退け、自分と共に育ってきた仲間の若者たちの意見に同調し、民の願いを聞き入れませんでした。それどころか、自分の権威を示すため、今まで以上に重い軛を負わせると言ったのです。その結果、ダビデの家であるユダ族とベニヤミン族を除く他のイスラエルの部族は、レハブアムに反旗を翻し、ついにイスラエルは分裂してしまうことになります。

 

  民を思い、民の声を公平に聞き、正しい判断を下すことができない王は、民を苦しめ、国に大きな危険をもたらします。すべての王、すべての民は、真の王である主を畏れ敬って、主に仕えることが大切です。主イエスは言われました。「わたしの軛は負いやすく、わたしの荷は軽いからである」(マタ11章30節)。

 

  【祈り】 真の王である主よ、どのようなときも、あなたの軛を負って、歩む者とならせてください。

弓矢 健児(西神教会)

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