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創世記40章
「夢を与えてヨセフを導く主なる神」


ヨセフは、「解き明かしは神がなさることではありませんか。どうかわたしに話してみてください」と言った。
(創世記 40章8節)

 ヨセフの父ヤコブは、カナンを離れてハランに向かう途中、天まで達する階段を神の御使いたちが上り下りする夢を見ました(創28章)。主なる神が夢を用いてヤコブを励まされたのです。ヨセフにとっても、夢は主なる神から与えられるものでした。神は、夢を解釈させることで、ヨセフの信仰を励ましておられます。

 古代のエジプトやバビロニアでは、夢とその解釈の鍵を記した「夢の書」が作られていたそうです。神々が夢を通してコミュニケーションをとると信じられており、専門家の知恵で夢の意味を明らかにしたのです。

 しかし、ヨセフは、夢の解き明かしは「神がなさること」だと言います(8節)。主なる神が摂理の御手をもってすべての出来事を導いておられます。信仰をもって神の御心に聞くことなしに解き明かすことはできないということでしょう。果たして、ヨセフの解き明かしのとおり、給仕役の長は職に復帰し、料理役の長は木にかけられました。

 ヨセフが自分の夢を兄弟や父に語ってから11年、エジプト人の中で、エジプト人の言葉を話して、波乱に満ちた年月が過ぎていきました。その中で、ヨセフは、主なる神が与えてくださった夢を心に留めて、神の御心の実現を待ち望んでいたのです。

 

 【祈り】

 主よ、あなたは私たちにも夢を与えてくださいます。あなたの御心を求めて歩むことができますように。

ステファン ・ファン・デア・ヴァット(神戸改革派神学校)

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