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創世記42章
「決して苦しみでは終わらない」


「…弟が我々に助けを求めたとき、あれほどの苦しみを見ながら、耳を貸そうともしなかった。それで、この苦しみが我々にふりかかった。」
(創世記 42章21節)

 このとき、ヤコブの息子たちはとんでもないことに見舞われたと思っていました。飢饉のために食物を買い出しに来たところ、エジプトの高官から、スパイだと疑いをかけらました。その上、一番下の弟ベニヤミンを連れてくること、それまでの間、兄弟の一人を人質として差し出すよう約束させられてしまいました。それで、「これは、きっと我々が神から罰を受けているのだ」とお互いに言い合ったのです。

 長男のルベンは、「あのときわたしは…言ったではないか。お前たちは耳を貸そうともしなかった」と言い、悪いことが起こったのは他の兄弟たちのせい、そして、そのために神から報いをうけたのだと責めました。

 しかし、このような神に対する見方は、物事の一面だけを見た判断です。なぜなら、このとき兄弟たちが体験しているのは、確かに神のご計画の中で実現してきたことですが、その一部でしかないからです。

 彼らを問い詰める、目の前にいる高官が弟ヨセフであることも、兄弟たちにはわかりませんでした。そのヨセフを用いて、神が計画されている未来もわかりませんでした。しかし、神は彼らに、想像を超えた良いものを用意されていたのです。

 

 【祈り】

 父なる神よ。あなたは恵みの神です。御手によって思いを超えた導きがあると覚えさせてください。

杉山 昌樹(上福岡教会)

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