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詩編47編
「民よ手を打ち鳴らせ」


すべての民よ、手を打ち鳴らせ。
神に向かって喜び歌い、叫びをあげよ。
(詩編 47編2節)

 ジュネーブ詩編歌に親しんでおられる方は、詩編47編の御言葉を読むとき、詩編歌のメロディが自然と心に浮かんでくるのではないでしょうか。「民よ、手を打ちならせ!」

 詩人は、エルサレム神殿完成の情景を心に描いていたと言われます。神の契約の箱が、生きておられる主の御臨在のしるしとして神殿に運び入れられるのです。壊され荒れ果てていた神殿、しかしそこに神の御臨在のしるし、契約の箱が今まさに入ろうとしています。人びとは喜び歌い、手を打ち鳴らして神に感謝します。角笛、手拍子、歓呼の声、聖歌隊と共にすべての民が神を賛美します。

 「歌え」と5回も繰り返されています。中世の教会では会衆は歌うことを禁止されました。しかし、ジュネーブのカルヴァンが司式する礼拝では、会衆は大きな声で詩編の言葉で神を賛美しました。生ける神がここにおられるからです。

 私たちが賛美する神は、天地の創り主です。地上の王たち、権力者たちのさらに上におられます。教会はそのことを告げ知らせます。「神は、聖なる王座に着いておられる」(9節)。そしてその右の座には、復活の主、救い主イエス・キリストがおられます。この方が、父なる神から天地を治める権能を委託され、私たちを救い、最後まで守り導いてくださるのです。

 

 【祈り】

 主よ、私たちの礼拝に臨在される、あなたを力強く賛美させてください。

禰津 省一(熊本伝道所)

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