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詩編48編
「新しいエルサレムの希望」


大いなる主、限りなく賛美される主。
わたしたちの神の都にある聖なる山は
高く美しく、全地の喜び。
(詩編 48編2節~3節)

 46編から続いて来た「賛美の詩編三部作」の最後の詩編です。48編は、シオンの山と呼ばれる神の都エルサレムに焦点を当てています。エルサレムは聖なる神の神殿が築かれている特別な都なのです。

 城壁で囲まれた街に神殿や王の宮殿、大祭司の屋敷などがひしめいています。詩人は歌います。「シオンの周りをひと巡りして見よ。塔の数をかぞえ、…城郭に分け入って見よ」。ここは神ご自身が住まわれるので、敵の王たちといえども決して征服することはできないのです。

 やがて時は流れ、神の民の不信仰のゆえに南王国も北王国も滅ぼされ、エルサレムは破壊されてしまいます。その後、捕囚から帰還した人びとによってエルサレムの町と神殿は再建されました。しかし、エルサレムに入城された主イエスは、神に背くエルサレムと神の民のために嘆き、この都の荒廃を告げ知らせたのです。

 主イエスは、城壁の外にあるゴルゴタの丘で十字架にお架かりになり、3日目に復活されました。新約聖書の最後の書、ヨハネの黙示録21章には、天から下る新しいエルサレムの姿が告げられています。主イエスこそが神の神殿です。私たちは、新しい神殿である主イエスにこそ目を向けて、礼拝して歩みます。

 

 【祈り】

 目に見える地上の都ではなく、天の都、新しいエルサレムに住む幸いを覚えさせてください。

禰津 省一(熊本伝道所)

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