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出エジプト16章
「主から与えられた糧がわたしを生かす」


主はモーセに言われた。
「見よ、わたしはあなたたちのために、天からパンを降らせる。…彼らがわたしの指示どおりにするかどうかを試す。」
(出エジプト 16章4節)

 イスラエルの民は、エジプト軍の手から逃れた後、本格的に荒れ野の旅へと入りました。荒れ野には砂漠地帯や岩が無造作に転がっている場所もあり、生命を感じさせない雰囲気が広がっています。いや、死を予感させる環境と言えるでしょう。旅を続ければ手持ちの食料は無くなります。イスラエルの民は、エジプトから助け出され、荒れ野を旅していることに不平を言い始めました。

 すると、主はその彼らに天からのパン(マナ)を与えると約束されるのです。その際、主からの指示がありました。毎日一人当たりの配分だけを集めること。6日目だけは2倍の配分を集めて7日目の安息日は休息のうちに主に感謝するようにと。

 そして主は、「彼らがわたしの指示どおりにするかどうかを試す」と言われました。主が備えてくださったマナは、イスラエルの民が再び主を頼る心を取り戻すことができるようになるための視覚教材です。このときの出来事は、人間の生計や食生活の一切を、安息日を中心として試すものでした。「日ごとの糧をきょうも与えてください」と主に祈るか否かの試みだったのです。

 主を信じて、日毎の糧を主に求めて任せていく。そこで与えられていく糧こそがあなたを生かす真のマナとなるでしょう。

 

 【祈り】

 天の父なる神よ、私たちに必要な糧をきょうも与えてください。

千ヶ﨑 基(横浜教会)

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