2008年8月5日(火)大海の一滴

ご機嫌いかがですか。勝田台教会の安田恵嗣です。

インドの貧しい人々のために奉仕を続けたマザー・テレサは、あなた一人がどんなに努力しても、世の中から貧しい人々はなくならないのではないかと尋ねられた時、このように答えたそうです。

「今していることは大海の中の水滴のようだとわかっています。でもその水滴がなかったら、足りない一滴のために大海すらも足りないところがある。数がそろうのを待っていては、数の中に道を見失ってしまって、そのひとりの人のための愛と尊敬を表すことは、いつまでたってもできなくなるでしょう」。

成績や偏差値という数字によって人間が評価され、すべてのことが人間の力や、お金の力で解決できると信じられているような世界において、一滴の水も集まれば大海になるという確かな希望がなければ、世界平和という大きな課題に、自分の小さな力をささげていくことはできません。
たとえ私たちに世の中を変える力はなくても、人を愛することは誰にでもできるはずです。たとえ僅かな献金でも、小さなボランティア活動でも、それが神のみわざのために用いられることによって、世の中を変える力となるのです。

ローマの信徒への手紙5章3節から5節の御言葉、
「わたしたちは知っているのです、苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。希望はわたしたちを欺くことがありません。わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです」。