2019年4月12日(金)試練を恐れずに

 いかがお過ごしでしょうか。東京練馬の光が丘キリスト教会で牧師をしております、尾崎純と申します。

 私たちの人生には、試練というものは付き物です。試練にあった時、私たちは、本当に倒れてしまいそうになることもあります。しかし、聖書は、耐えられない試練はないと言います。コリントの信徒への手紙第一の10章13節には、神様はあなたを耐えられないような試練に遭わせることはないと書かれています。つまり、試練を与えるのは実は神様なのです。ですから、理由なく起こる試練はありません。試練は、神様が私たちをさらに高めるために与えられるものなのです。

 しかし、この個所のすぐ前のところを見ますと、試練に耐えられなかった実例が記されています。ただ、そのところを読んでみると、試練に耐えられなかったのは、その人々の心が神様から離れてしまったからであると分かります。神様から離れてしまうと、試練は耐えられるものではなくなってしまうのです。

 これを聞くと自分も同じようにならないかと不安になりますが、ここには、私たちが試練に耐えられるように、神様が逃れる道をも備えていてくださると書かれています。「逃れる道」という言葉は原文では「結果」という言葉です。それは、神様が救いの約束を果たしてくださるということです。前もってそのことが約束されているのです。私たちは、その約束を見つめて、試練に立ち向かっていくのです。