2022年9月25日(日) 感謝の言葉

 おはようございます。平和の君教会の山下朋彦です。
 今回が、私にとって「キリストへの時間」の最後の放送となります。実は、来年の3月に牧師を引退し、平和の君教会を辞します。いつかこの時が訪れることを覚えながら、またたくまに来たというのが実感です。先程お読みしました詩編119編96節は現在の偽らざる心境です。「何事にも終わりと果てがあるのをわたしは見ます。広大なのはあなたの戒めです」と。

 「キリストへの時間」ラジオ放送とわたしとの関係は、この番組の前身であった「バックトゥゴッドアワー」の日本側責任者であった石井正次郎先生との出会いでした。同じ高知市内のお隣りの教会で牧師として奉仕されていた先生から、「山下さーん、ラジオ説教してみんかねー。」と声をかけられたことが始まりでした。その当時は、スタジオは東京のお茶の水ビルの中にあり、そこで録音をしました。途中で詰まって何回も取り直しを行い、やっとのことでOKのサインが出た時は、ほっとしたことを思い起します。

 それから40年の歳月が流れ、再びここ10年程、どこかの月の担当をさせていただいています。口べたであがり症のわたしにとって、このラジオ放送は、良き訓練の機会となり、文章の簡潔さ、発音の正確さや抑揚の取り方などを教えられました。今でも一本調子で、聴いて下さっている方に緊張を強いているのではないか、申し訳なく思います。寛容と忍耐をもって聴いてくださったことを心から感謝致します。
 
 引退後どのようにして過ごすのかが、目下の課題です。引退を延長して、代理牧師として無牧の教会・伝道所で住み込みで奉仕されている先生方には頭が下がります。そこまででなくても、月の内3〜4回説教奉仕されてる牧師もおられます。円熟した長年の経験を生かし、情熱をもって福音を説いておられる姿は、とても麗しいものです。

 さて、私は何ができるか、まだ思案の最中です。長年の趣味である真空管アンプの作成をしようか、それとも、健康のための野菜作りをするか、はたまた風景写真を撮るか、様々です。ただ一旦立ち止まり、これからの歩みを見定めて、再出発できればと願っています。

 どうかこれからも、「キリストへの時間」ラジオ放送が多くのリスナーの魂の飢え乾きを福音で満たし、イエス・キリストとの出会いが豊かに与えられますよう祈っています。