2020年4月28日(火) 小さな朗読会248「苦しみの縄」(「いこいの水のほとりにて〜魂への慰めのことば」C.H.スポルジョン著)

 ほほえみトークの第4週、今年は「いこいの水のほとりにて〜魂への慰めのことば」(出版社:いのちのことば社/発売日:2018年1月20日/著者:C.H.スポルジョン/翻訳:佐藤強)をお届けしています。今日はその4回目です。

 翻訳された佐藤強先生(改革派教会引退教師)は、「病をはじめとして、私たちが生きるうえで避けて通ることのできない様々な試練、苦難、死の問題などについて聖書のみことばによる慰めと励ましが記され、病院チャプレンを経験した者として皆様に紹介するにふさわしい内容を持っている」(P526・あとがきより)と語られています。

 今日のメッセージは、旧約聖書ヨブ記から「苦しみの縄」です。
 今、世界中に新型コロナウイルスの感染が拡大し、終息を日々祈りながら私たちもそれぞれの場で生きています。誰もが思ってもみなかった世界の状況です。様々な情報が入り乱れ、私たちもストレスによって体調不良になったりします。苦しみがある世界、その中で今日も私たちは生きています。この世界にどんな光が注がれるのでしょうか?

 この本の中にヨブ記からのメッセージはたくさんありますが、その中から今日は「苦しみの縄」をご紹介します。

 「もし、彼らが鎖で縛られ、苦しみの縄に捕らえられたら、」(ヨブ記13章8節・新改訳)

 「困難の中にあるとき、そこから直接何らかの益が与えられると期待してはなりません。私がひどく苦しんでいたとき、以前より神に対して従順になり、祈りにおいて熱心になり、神との交わりを求めることにおいても熱心になったかどうかを確かめたいと思いました。しかし、自分が前進したとは少しも思えなかった、と告白せざるをえません。…」(P84・本文より)。