2018年1月3日(水) 創世記2章 神が用意してくださったものき


主なる神は人に命じて言われた。
「園のすべての木から取って食べなさい。ただし、善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう。」(創世記2:16-17)

 人は神によって、土の塵から造られました。それゆえ人間は、決して神と同じではありません。土の塵にすぎないものであって、高ぶってはならないのです。しかし人はまた、被造物の中で唯一、神のかたちとして造られた尊厳ある存在であって、「神に僅かに劣るもの」とさえ、聖書に示されています(詩8編)。

 神は人間をそのような尊厳ある存在として、まことに大切に取り扱い、エデンの園に住まわせてくださいました。そこは、神が人と共に過ごすために用意してくださった、甘く満ち足りた場所でした。その美しい園を耕し守って、ますます喜びの場所に整えていくということも、人間に期待してくださいました。

 それは決して奴隷の労働ではありませんでした。神が人間に用意してくださったのは完全なる愛の関係でした。愛とは自由なものです。神は私たちに、自由な自分の意志で、神との約束を守ることを求められました。それが人に求められた神への愛でした。

 そうしてなされたのが、16、17節にある最初の「契約」でした。