2019年1月11日(金) 民数記22章 民を呪ってはならない


神はバラムに言われた。「あなたは彼らと一緒に行ってはならない。この民を呪ってはならない。彼らは祝福されているからだ。」(民数記22:12)

 イスラエルの民が荒れ野を進んでモアブの平野に宿営した時、モアブの王バラクは占い師ベオルの子バラムを招いて、イスラエルに呪いをかけようとしました。しかし、神はバラムに「呪ってはならない。彼らは祝福されているからだ」と戒められました。神はイスラエルの神ですが、外国の占い師にも臨んで、ご自分の民たちの祝福とその歩む道を守ろうとされます。

 いったんは王の要請を拒んだバラムでしたが、再三の要請に結局こたえてしまいます。神もそれを許しましたが、モアブの王のところに出向く途上、神は御使いをもって行く手をはばみます。この御使いを見たろばが危険を回避しますが、バラムにはそれが見えません。その後、神はバラムの目を開いて、ろばによって自分が救われたことを教えられます。

 主なる神は、こうして占い師バラムを訓練して、ご自分のしもべとして仕えさせました。「ただわたしがあなたに告げることだけを告げなさい」。神は異教の占い師さえも、しもべとされるお方です。

 今日も、主なる神は異教の民をも用いて、ご自身の民を守り支えてくださいます。