2019年1月24日(木) ヤコブ3章 舌を制御する


言葉で過ちを犯さないなら、それは自分の全身を制御できる完全な人です。…舌は小さな器官ですが、大言壮語するのです。(ヤコブ3:2,5)

 舌は口の一部で、言葉を語るための不可欠の器官です。言葉は意思表示の手段で、言葉を語ることは意思表示そのものであり、語る人自身を提示していると言えます。そして、声の大小、高低、速い遅いなどは、語られる事柄の重要性にも関係しますが、多分にその人自身の人となりや性格に強く支配されます。

 罪は心に生じ、体の諸部分の働きを通して、具体的行為となって現れますが、舌の働きとその結果はこのことの代表、また象徴です。舌は体の中で極めて小さな器官に過ぎませんが、その働きはその人の全体、その人自身を左右するほどのものです。それゆえ、舌と言葉を制御することは、自分自身を制御することの現れであり、またその重要な方法です。

 舌はしばしば嘘をつきますが、嘘は単に事実でないことを語るにとどまらず、大言壮語して、おごり高ぶったり、人をだましたり、傷つけたりすることに発展します。舌を制御することは、言葉や行動で罪を犯さないことの条件です。それは、神の言葉によって自分を制御することによってのみ可能です。