2019年1月28日(月) 詩編41編 弱さを知る者の幸い


いかに幸いなことでしょう
弱いものに思いやりのある人は。
災いのふりかかるとき
主はその人を逃れさせてくださいます。(詩編41:2)

 きょうの詩編は、弱さを知る者の幸いを自らの体験をもって証しします。2節の「思いやりのある」は感情的な言葉ではなく知的な意味で、洞察する、熟知する、よく知ると訳すことができる言葉であり、詩人は病の中で自らの弱さを知ることとなります。病気で力を失い、自分では何もできなくなります。

 さらに、床に伏している彼を襲ったのは孤独でした。見舞い客の言葉はすべて心ない言葉に聞こえ、外に出れば彼を中傷し、仲間たちさえも「彼はもう終わりだ」と足蹴にしていると考え、心も体もぼろぼろになります。

 その彼を救ったのは、神の存在でした。彼は、ただ神にのみ依り頼み、自らを正当化して他者を呪うのではなく、罪の告白と共に「主よ、憐れんでください」と神の憐れみを祈り願います(5節)。神はわたしを愛し、赦しておられる、わたしに悪意をもつ者が勝利することはない。この信仰が、彼をどん底から引き上げ、神を賛美する者へと立ち直らせたのでした。

 弱さを知る者は幸いです。なぜなら、弱さのただ中で働く神の憐れみと救いを知っているからです。