2023年4月10日(月) 創世記1章 初めに神は天地を創造された


神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった。(創世記1:31)

 この宇宙に存在するすべてのものは、神の創造により始まります。神はすべてのものを御自分の意図するままに、御自分の言葉によって創造されました。そこで、一つ一つ生じたものをご覧になって「良し、良し」と承認してゆかれます。6日間にわたる創造の働きの最後に、神は一対の人間を創造されます。人間には神ご自身のかたちが与えられ、人間には神に代わってすべての命を治める使命が託されます。そうして初めに創造された世界は、人間を含めて、神の目から見て「極めて良い」世界でした(31節)。

 私たちは人間の悪と災いに満ちた酷い世界に生きている、と感じている人も少なくない時代です。しかし、こんな世界になる前の素晴らしい神の創造について、聖書は私たちに教えてくれます。良い神からは良いものしか生まれません。そして人間をも含めて世界の大もとは極めて良い、素晴らしい存在として造られました。

 後に人間と共に世界は堕落するのですが、神の創造に起源がある命の尊厳と素晴らしさは、キリストの救いによる創造の完成を待ちつつ、今もなお保たれています。どんなに自分や世界に幻滅しても、神が良いと言ってくださる命ですから、大切にしましょう。

 【祈り】 創造者なる御神、あなたが創造した世界の素晴らしさを私たちが少しでも味わうことができますように。