2023年7月31日(月) 1テモテ5章 やもめと自分の家族を大切にする


やもめに子や孫がいるならば、これらの者に、まず自分の家族を大切にし、親に恩返しをすることを学ばせるべきです。それは神に喜ばれることだからです。(1テモテ5:4)

 夫に先立たれた「やもめ」は、経済的・社会的に弱い立場に置かれています。それゆえ初代教会は、やもめの世話を行っていました。パウロも「身寄りのないやもめを大事にしてあげなさい」と命じています。ただし、「やもめに子や孫がいるならば、これらの者に、まず自分の家族を大切にし、親に恩返しをすることを学ばせるべきです」とも言われます。「大切にする」とは「敬う」という意味もあります。教会は「身寄りのないやもめ」を敬い大切にすべきですが、身寄りがいる場合は、子どもや孫が自分の家族を敬い、親や祖父母に恩返しをすべきなのです。なぜなら、「それは神に喜ばれることだからです」。それにもかかわらず、もし「自分の親族、特に家族の世話をしない者がいれば、その者は信仰を捨てたことになり、信者でない人にも劣っています」と、厳しく警告されています。

 もちろん、さまざまな事情で十分家族の世話ができない状況もあるでしょう。その際、他の人の助けを借りることも、神が備えてくださった手段です。ただ基本的には、神を信じ敬うことと、自分の家族を敬い大切にすることとは深く結び付いています。私たちは神を信じるがゆえに、自分にできる仕方で自分の家族を大切にしていきたいと思います。

 【祈り】 神よ、私たちがまず、自分の家族を敬い、大切にすることを学ぶことができますように。