2023年8月24日(木) 2テモテ3章 救いに導く知恵である福音


この書物は、キリスト・イエスへの信仰を通して救いに導く知恵を、あなたに与えることができます。(2テモテ3:15)

 悲観的になりたくなるほどの暗い未来です。多くの人の心から、最低限と思える公共性も道徳性も失われるのですから、こうなると誰を信じてよいのか分からなくなります。

 どうすればよいのでしょうか。声の大きな人、あるいは大言壮語する人についていけばよいのでしょうか。その人がどんなに偉くても、人間である以上、不安定さがあります。だからこそ確実で安定したものでなくてはなりません。キリスト者にとってそれは神の言葉である聖書です。

 テモテは母親と祖母がユダヤ人で、小さい時から聖書教育を受けてきました。パウロが第二次伝道旅行をしたとき、リストラで出会い、連れて行くようになりました。パウロはテモテが幼い日々、誰から学んだのか、何を学んだのかと問いかけます。そして聖書について語る有名な聖句に至ります。「聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ、…義に導く訓練をするうえに有益です」(16節)。

 聖書から何を学ぶのでしょうか。最も大切なことは「キリスト・イエスへの信仰を通して救いに導く知恵」です。この知恵こそ宝です。この宝を得て救いにあずかることで、生き方が決まります。大切なものを見失わずに聖書を読む人は豊かな幸いを得ます。

 【祈り】 天の神よ。キリストにある福音に心から感謝します。何があっても手放さないように導いてください。