2023年10月15日(日) マタイ22章1-22節 華やかな婚宴が催された陰で


「招かれる人は多いが、選ばれる人は少ない。」(マタイ22:14)

 主イエスのたとえは、私たちのイメージを掻き立てるとともに、私たちの心に刺さるメッセージを含んでいます。

 ある王が王子のために婚宴を催しました。王は息子の晴れの舞台である婚宴に多くの客を招こうと考えます。ところが招いておいた人びとは、呼びかけに応じません。さらに家来を呼びにやっても、彼らは自分の仕事や都合を理由にして婚宴に来ないばかりか、家来に暴力を振るうことさえしました。このような仕打ちにあっても王は諦めません。今度は家来たちを町の大通りにやって、見かけた者をだれでも連れてこさせます。

 ところが、王が客でいっぱいになった婚宴の部屋に入ってみると、礼服を着ていない一人の人がいました。王はそのことを厳しく咎めて、彼を外の暗闇にほうり出してしまいます。礼服とはイエス・キリストの恵みのことであり、その恵みのもたらす感謝の実りを指します。信仰者は「キリストを着ている」(ガラテヤ3章27節)からです。

 神の熱意によって多くの人びとが神の国に招かれます。しかし、彼らのすべてが神の国の住人になるのではないようです。私たちに求められているのは、主イエスの恵みに生きる本物の信仰者になることです。

 【祈り】 私たちが、あなたを「主よ、主よ」と呼ばわるだけでなく、あなたの御心を行う者となりますように。