2023年11月7日(火) 創世記28章 主はここにもいてくださる


ヤコブは眠りから覚めて言った。
「まことに主がこの場所におられるのに、わたしは知らなかった。」(創世記28:16)

 ヤコブは、エサウの手を逃れて、母リベカの兄、ラバンのもとへ旅立ちました。家族を離れ、ただ一人知らぬ地へ向かうのは、大きな不安が伴ったことでしょう。

 彼は、とある場所で一夜を過ごし、夢を見ます。天からの階段が地に向かって伸び、神の御使いたちがそれを上り下りしている夢でした。夢から覚めたヤコブは、孤独な旅の途上にも主が共にいてくださることを味わい知ったのでした。ここには素朴な驚きと喜びが感じられます。

 私たちは、主は天地の主であり、どこにでもおられると知っています。しかし、現実のさまざまな出来事に振り回されていると、目の前の状況に心を奪われて落ち着かず、不安な日々を過ごすことがあるでしょう。

 或いはそれこそヤコブのように、住み慣れた家を離れ、家族から旅立つときもあります。そこには必ず不安がつきまといます。しかし、必ず共にいるとヤコブに約束された同じ主は、きょうも共にいてくださいます。

 そのことを、主は実際に何かの出来事や、誰か助けになる人を通してでも示し、御自身を現してくださいます。

 信仰をもって歩む者に、主は必ず御自身の約束が真実であることを示してくださると信じましょう。

 【祈り】 主よ、あなたが近くにいてくださることを忘れずに歩めるように、私たちに御自身を現してください。