2023年11月17日(金) 創世記36章 神の家族の子孫に招く主なる神


エサウ、すなわちエドムの系図は次のとおりである。(創世記36:1)

 神の祝福はアブラハム、イサク、そして父の祝福を得たヤコブへと受け継がれていきます。ヤコブとエサウの父イサクは、満ち足りて死に、2人の息子によって葬られました(35章29節)。神の祝福は、ヤコブの子孫を通して受け継がれていきます。しかし、主なる神はエサウもまた、御心に留めておられました。エサウの系図は、読者である私たちにそのことを教えています。

 エサウは、カナンの地の出身の、3人の娘を妻とします。妻たちはそれぞれ息子を産み、弟ヤコブたちと共に住むことができないほどに、恵みを与えられます。彼らはヤコブたちから離れ、セイルの山地に住むようになり、彼はのちのエドム人の祖として讃えられます。

 エサウの子孫から、首長たちの名前が連なり、エサウの住んだセイルの山地に住む人びとの歴史と交わります。主が示したとおり、後の歴史において、エドム人とイスラエルの民は、争いを続けます(25章23節)。しかし、主なる神の御心は、彼らをいとうことにはありません。むしろ彼らを主の会衆として礼拝へと招くことが、神の御心でした(申23章8、9節)。異邦人を神の家族へと招く希望が、彼の系図には込められています。

 【祈り】 主なる神よ、祝福の外にいた私たちを、神の家族の子孫として招いてくださり、感謝します。