2023年12月21日(木) 創世記46章 涙の再会と背後にある神のご計画


神は言われた。
「わたしは神、あなたの父の神である。エジプトへ下ることを恐れてはならない。わたしはあなたをそこで大いなる国民にする。」(創世記46:3)

 愛する息子のヨセフが生きているとの知らせに、父ヤコブは気を失いそうになりました。しかし、気を取り直して一族全員がエジプトへと旅立ちました。ヤコブは道中で神にいけにえをささげて礼拝しました。すると、その夜、神が幻の中でヤコブに「わたしはあなたをそこで大いなる国民にする。わたしがあなたと共にエジプトへ下り、わたしがあなたを必ず連れ戻す。ヨセフがあなたのまぶたを閉じてくれるであろう」とお語りになりました。

 ヤコブがヨセフとエジプトで再会することの背後に、神がアブラハムに約束した子孫の繁栄と土地取得の約束がありました。ヨセフとの別れの原因は、ヤコブの偏愛と他の兄弟たちの妬み、そしてヨセフ自身の傲慢と、重なり合う人間の罪がありました。しかし、神は、それらの悪をも用いてアブラハムとの契約を果たされます。エジプトに行くヤコブの一族は70名でした。この一族が再び、約束の地カナンに戻る日が来ます。

 その前に、ヤコブにはヨセフとの再会が用意されています。ヨセフは父ヤコブと再会し、首に抱きつき、しばらく泣き続けました。ヤコブもあまりのうれしさに「わたしはもう死んでもよい」と語りました。悲しみが癒され、神の愛のご計画が進みます。

 【祈り】 主なる神様。悪をも用いて、救いの道を開かれる御力を賛美します。主の御名により祈ります。アーメン