2023年12月28日(木) 創世記49章 ヤコブの祝福ユダへの約束王笏は離れず


「王笏はユダから離れず
統治の杖は足の間から離れない。
ついにシロが来て、諸国の民は彼に従う。」(創世記49:10)

 ヤコブは、最後に息子たちを呼び寄せて、「わたしは後の日にお前たちに起こることを語っておきたい」と語りました。そして、ルベン、シメオンとレビ、ユダ、ゼブルン、イサカル、ダン、ガド、アシェル、ナフタリ、ヨセフ、ベニヤミンの12人の息子たちの将来の預言と祝福を語りました。息子たちの子孫の将来を思いますと、厳しい言葉を聞いた息子もありますが、思いがけない祝福と預言を聞いた息子もありました。

 厳しい言葉を聞いた息子は、この言葉を受けて子孫たちに神から離れないように勧めることができたでしょう。他方、ユダにはその子孫から王が立てられると語られています。まだ、少数に過ぎない家族集団であったヤコブの一族が神の約束に従い、子孫繁栄と土地取得に続き、王国を与えられるとの預言です。その王はユダの子孫に生まれます。サムエル記を見ると、最初の王はベニヤミン族のサウルでしたが、ユダ族のダビデに油が注がれ、サウルが戦死した後にダビデが王として即位します。

 ヤコブの祝福はダビデを預言し、クリスマスに至ります。クリスマスの光の中にある私たちを、王笏を手にされた救い主が命の光で照らしてくださいます。

 【祈り】 主なる神様。ヤコブの祝福の言葉が、クリスマスに成就しました。御名を崇めます。主の御名により祈ります。アーメン