2023年12月31日(日) ルカ2章22-40節 主と出会い安らぎ救われる


「主よ、今こそあなたは、お言葉どおり
この僕を安らかに去らせてくださいます。
わたしはこの目であなたの救いを見たからです。」(ルカ2:29-30)

 シメオンとアンナは、生涯を通じて、救い主を待ち望んでいました。その時代、シメオンやアンナのように、神が求める仕方で救い主を待ち望む者はごくわずかでした。神を信じてはいても、救いの実現を小さく見たり、諦めていたりしたのです。

 ここで驚くことは、シメオンとアンナは、幼子イエスを見ただけで、喜びにあふれ、神を賛美したことです。彼らは主イエスから福音を聞いたのではなく、十字架と復活を目の当たりにしたのでもありません。幼子イエスを見た、ただそれだけで、彼らは神の救いを確信しました。霊に導かれて歩んでいたからこそ、主イエスとの一瞬の出会いにも、彼らは人生の安らぎを見出したのです。

 信仰の道を歩みつつも、時に横道に逸れてしまったり、立ち止まってしまったり、後ろを振り返ってしまったりすることがあるでしょう。その度に自分のふがいなさを悔やむところです。しかし、そのような私たちに真の安らぎを与えてくださるために、主イエスは私たちと出会ってくださいました。

 その主イエスを知り、主イエスを思い、主イエスを信じ、主イエスを待ち望みましょう。主は霊によって導いてくださいます。やがて御国で主イエスと相まみえるとき、この上ない安らぎに包まれることでしょう。

 【祈り】 イエス様、あなたこそ私たちの救い。あなたこそ私たちの安らぎです。あなたを待ち望みます。