2024年1月11日(木) 1コリント5章 罪に気づき離れるために


いつも新しい練り粉のままでいられるように、古いパン種をきれいに取り除きなさい。現に、あなたがたはパン種の入っていない者なのです。(1コリント5:7)

 5章から、パウロはコリント教会の具体的な問題と取り組みます。性的な不品行が起きていました。それは「父の妻をわがものと」するほどで、異邦人の間でもまれなことでした。

 パウロは、教会の陥っているこの状態を「パン生地」にたとえます。大きなパン生地であってもほんの少しのパン種で全体がふくらみます。パウロは教会の中に「悪意と邪悪のパン種」があると言うのです(8節)。

 深刻なのは、これほどの問題がありながら問題として誰も認識していないことです。どうして鈍感なのでしょうか。それは「高ぶり」のためです(2節)。高慢さは罪を罪として知ることを妨げるからです。教会員は罪を知って悲しむべきでした。

 そこでパウロは、問題の人を教会から切り離すように命じます。「このような者を、その肉が滅ぼされるようにサタンに引き渡したのです」(5節)。この命令の目的は、教会の中に罪が広がらないため、キリストの御名が汚されないためです。さらに「主の日に彼の霊が救われるためです」とある通り、罪を犯した人が罪を悔いて戻ってくることが最終目標です。

 キリストは十字架により、私たちを贖ってくださいました。私たちの内に残る古いパン種を取り除きましょう。

 【祈り】 神よ、高ぶりによって曇った目をきれいにしてください。わたしの内に残る罪から解き放ってください。