2024年1月21日(日) マルコ1章14-20節 福音の言葉で満たされ遣わされる


イエスは、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われた。二人はすぐに網を捨てて従った。(マルコ1:17-18)

 キリストは、シモンとその兄弟アンデレが湖で網を打っているのをご覧になりました。「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われると、二人はすぐに網を捨てて従いました。人間をとる漁師、すなわち悔い改めの福音を宣教する者(14、15節)への召しに対して、二人は網を捨てて、すぐに従ったのでした。

 しかし、この二人には、弟子となる準備の段階があったことをヨハネによる福音書が記しています。キリストに従ったアンデレともう一人の弟子が、キリストのところに泊まりました(ヨハ1章39節)。キリストからの福音の言葉に満たされたアンデレは、「わたしたちはメシアに出会った」と告白したのです(41節)。そして兄弟シモンをも、キリストのところに連れて行きました(42節)。このようにしてキリストに従う弟子とされたシモンとアンデレに、キリストは時を定めて、福音宣教者への召しを語られたのでした。

 同じようにキリストは、私たちをご自身のもとに泊まらせ、福音の言葉で満たしてくださいます。この言葉が私たちの内に蓄えられたとき、キリストから福音を証しする召しが語られます。そのとき私たちは、躊躇することなく従う準備ができていることを教えられます。

 【祈り】 神よ、わたしを福音の言葉で満たし、証し人として遣わしてください。