2024年1月30日(火) イザヤ41章 無に等しき者に親しく神は呼びかける


あなたを贖う方、イスラエルの聖なる神
主は言われる。
恐れるな、虫けらのようなヤコブよ
イスラエルの人々よ、わたしはあなたを助ける。(イザヤ41:14)

 「わたしがあなたの神である」と、主が名乗りを挙げておられます。神とわたしとが向かい合わされています。イスラエルを安心させるために、繰り返し「わたしだ、恐れることはない」と言われます。

 神は聖なる贖い主です。神の力と権威の絶大なことを心に留めましょう。片やイスラエルは、小さく非力です。神がイスラエルを御心に留める必要はなく、助ける筋合いもありません。それなのに、神はイスラエルを全力で支えると言われます。それだけの価値があるのかといえば、無いのです。神は全く割に合わないことをなさいます。

 神にとってわたしは、明らかに虫けらのように思われます。それにもかかわらず、神はわたしを助けてくださいます。これは全くの恩寵としか言いようがありません。

 それでも言えることは、神がわたしの主であることです。わたしが居なくなったとしても、やはり神は主です。わたしが何も知らないときから、神はわたしの主であられたのです。それが今や、「わたしは主、あなたの神」と名乗り出られました。こうしてわたしは初めて自分の存在の意味を知りました。神は、わたしという存在を、貴い者とみてくださっているのです。

 【祈り】 神が御心に留めてくださるとは、わたしは一体何者でしょう。神に生かされていることを感謝いたします。