あさのことば 2004年3月5日放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

小堀 昇(東洋宣教教会牧師)

メッセージ: 夢を持って


 お元気にお過ごしですか。東洋宣教教会の小堀昇です。今日もご一緒に神様を見上げて歩んでまいりましょう。

 河合準雄さんは、「日本人とアイデンティティー」という本の中で、「断夢症状」、夢が断たれる症状、という言葉を用いておられます。人間は殆どの人が睡眠中に、何回も夢を見るそうですが、脳波を取って実験をして、夢を見入る真っ最中に揺り動かして、夢を見ることができないようにしてしまうのです。これを何日も続けると錯乱が起こり、幻覚が出てきたりするそうです。夢を見ることは実に健康的なことです。現代の若者が興奮したり、理性を失ったりするのは、勿論色々な理由がありますが、その一つは、現代社会が人々に夢を与えることができないからであると言われているのです。

 人間は、夢を壊されるとおかしくなります。「僕は将来、弁護士になりたい」「おまえは頭が悪いから無理だ」、「僕は将来牧師になりたい」、「お前もう少しお金になる仕事をしなさい」、このように夢や幻をつぶされてしまったら、その人の人生は駄目になってしまうのです。夢幻のない人生は、滅びるというのは本当です。「私には夢があります」これは、黒人解放運動のリーダーであった、キング牧師の有名な演説の最初の言葉です。

 「その後/わたしはすべての人にわが霊を注ぐ、あなたたちの息子や娘は預言し/老人は夢を見、若者は幻を見る」(ヨエル3:1)。

 あなたには、どんな夢がありますか? 主がそれを成し遂げて下さいます。イエスとともに夢幻をもって歩んでまいりましょう。それではまたごきげんよう。

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