あさのことば 2004年6月16日放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

小堀 昇(東洋宣教教会牧師)

メッセージ: 命を与えて下さる方


 お元気にお過ごしですか? 東洋宣教教会牧師の小堀昇です。今日もご一緒に神様を見上げて歩んでまいりましょう。

 私の大学の先輩に藤崎るつきさんという方がおられました。この方は、牧師のお嬢さんでしたが、フィリピンのルソン島の海で23歳の若い命を落とされた方でした。留学中の出来事で、溺れた現地の二人の友達を助けるために海に飛び込み、彼らを助け上げた後でご自分は力尽きたのでした。
 フィリピンに留学される前に藤崎さんは、教会学校の子供達に、「友のために自分の命を捨てること、これより大きな愛はない」(ヨハネ15:13)。というメッセージをされていった事を聞いておりましたので、私はこのニュースを大学のチャペルで知り愕然としました。毎年私が卒業した大学では、この事が語り継がれているのです。

 しかし、誰よりも、この事を心に深く刻みつけているのは、助けられた人々だと思うのです。多くの日本人が、お金にものを言わせて、快楽を貪り、森林を伐採して、それを利用するためにやってくる中で、自らの命を与えた日本人がいた。この事を現地の人は、きっと忘れることはないでしょう。

「人の子が、仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのと同じように」(マタイ20:28)と聖書は言っています。

 イエスはあなたに命を与えるために、この地上に来て下さいました。あなたもイエスを信じるならば、永遠の命が与えられるのであります。このお方を信じて、あなたも永遠の命を頂き、奪う生き方ではなく、与える生き方をもって人生を歩んでまいりましょう。
 それではまた、ごきげんよう。

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