あさのことば 2004年8月11日放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

櫻井 良一(東川口教会牧師)

メッセージ: 勝利の知らせが希望を与える


 ご機嫌いかがですか。東川口教会の櫻井です。

 最近、見た映画のお話です。ナチスドイツによって迫害されるユダヤ人たち。彼らは毎日、厳しい強制労働をさせられ、文句を言えば、その場で銃殺されかねない運命に立たされていました。上手く生き延びたとしてもやがてはすべての人々が強制収容所に送られ、結局は殺されてしまうはずです。彼らを支配しているのは終わりのない恐怖と絶望だけでした。ところがこの映画の主人公が「ソ連軍がこの町に迫っているというニュースをラジオで聞いた」と話したことから人々の様子が変わってしまいます。まず自殺者が一人もいなくなってしまいます。また、生きる勇気を失っていた人々がドイツ兵への抵抗組織を作ろうとし始めるのです。小さなニュースが町のすべての人に希望を与え、生きる力を生み出したのです。

 新約聖書のヨハネの黙示録ではやがてすべての悪の力がイエス・キリストによって滅ぼされることが教えられています。つまり、キリストの勝利のニュースが伝えられているのです。
 私たちも深刻な問題の中で絶望的になってしまうことがあります。しかし、この黙示録はこのイエス・キリストの勝利を伝えることで私たちに希望を与えようとしています。そして困難に打ち勝つ力をも私たちに与えるのです。

聖書の言葉
「彼らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない。」
ヨハネの黙示録21章4節です。

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