詩編のことばとこころ 2006年6月18日(日)放送

山下正雄 (ラジオ牧師)

山下正雄 (ラジオ牧師)

メッセージ: 「神を礼拝する喜び」(詩編122:1)

 おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
 今朝は旧約聖書詩編の第122編1節の言葉です。

 「主の家に行こう、と人々が言ったとき わたしはうれしかった。」

 この詩編にも「都に上る歌」という表題がついています。都エルサレムに向かう巡礼者の歌だと言われています。この詩編全体には神を礼拝する喜びと、人々の平和と平安を願う気持ちで満ちています。神を礼拝する旅に誘われた時、「わたしはうれしかった」とストレートに喜びを表現しています。それはただ単に旅に浮き足立っているという喜びとは違うでしょう。すべてが結び合う都エルサレムの神殿で、主に感謝を捧げることをこの上ない特権と考えているのです。神を礼拝することを特別な恵みと受け止めているのです。この特権に与れる喜びでいっぱいなのです。

 この詩編の後半には平和と平安を願う言葉が続きます。この平和と平安を願う思いは、礼拝を喜びとする姿勢と無関係ではありません。神を喜び、礼拝する喜びに満たされてこそ、他者の平和と平安を心から願うことができるようにされるのです。神を礼拝することは、神の平和の中に招きいれられることです。この神からの平和、平安へと招き入れられた者は、他者の平和と平安を願い求める者なのです。

 それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように

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