あさのことば 2007年1月5日(金)放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

鈴木牧雄(湘南恩寵教会牧師)

鈴木牧雄(湘南恩寵教会牧師)

メッセージ: 天の故郷

 いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。フィリピの信徒への手紙3章20節です。

 「わたしたちの本国は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを、わたしたちは待っています。」

 これは、私たちの本国は天にある、私たちの国籍は天国にあるという、パウロの有名な言葉です。この世の人生にはよいことだけでなく、悪いことも苦しいこともたくさんあります。しかし、今のこの世は仮の宿であり、キリストを信じる者には帰り憩うことのできる故郷があります。この教えは、キリスト教信仰の大きな慰めの一つです。

 しかしこれは、「死んだら天国に行けるのだから、この世では苦しくてもひたすら我慢しなさい。とにかく忍耐するのが信仰です」という教えとはちがいます。イエス・キリストとは天国で再会するのです。つまり、イエス・キリストはすでにこの世に来てくださいました。すでに、私たちが救われてこの世で生き生きと生きることができるようにしてくださいました。ですから、キリストに救われた人はただ忍耐するだけではありません。もちろん苦しいこともあります。しかし、キリストは私たち一人ひとりにこの世の人生を託してくださり、使命と力をお与えくださり、今も共に歩んでくださっています。だからこそ、天の故郷を希望をもって待つことができるのです。
 イエス・キリストは、私たち一人ひとりが天の故郷に帰ることができるよう、この世の人生を導いてくださるお方です。

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