熊田なみ子のほほえみトーク 2007年9月4日(火)放送

熊田 なみ子(スタッフ)

熊田 なみ子(スタッフ)

あなたとわたしの生きてる時間 初秋、森の湖のほとりへ

 私はいつも秋を迎えると思います。時がゆっくりと流れていると・・・。私が秋に生まれたからでしょうか?空が高いからでしょうか?空気が透き通って来るように想うからでしょうか?だんだん秋が深まっていくこの季節の味わいが好きですね。

 さて、私の本棚から選ぶ9月の絵本は、ちょうど今の季節にピッタリの「おじいちゃんと森へ」(ダグラス・ウッド原作)です。表紙は、「森の湖のほとりに座っているおじいさんと少年。孫を慈しみ、自然を慈しむ、穏やかな表情のおじいさんを天からの慈しみの光が照らします(訳者より)。
 「ぼくが幼かった頃、いちばんの友だちはおじいちゃんでした・・・」と始まるこのお話。森の中を散歩しながら、お祈りについて語り合う二人。そして、おじいちゃんは、少年に大自然の中でいろいろなことを教えてくれるのです。
 「風はささやいたり、うめいたり、ため息をついたりして、お祈りをする。風は、お祈りすると同時に賛美歌も歌っているのだよ。」
 「この世界のすべてのものはお祈りしているのだよ。命をささげるということはお祈りなのだ。人間のお祈りはあらゆるお祈りの中で、いちばん素晴しいもののうちに入るのだ。」「音楽を作ることや絵を描くことだってお祈りになる。」「神様にお祈りしてぼく達自身が変わることによって、世界も変わるのだ・・・」一つ一つの言葉が心に響きます。

 私たちは祈りながら生きている。そして、大自然の営みがまさに祈るように、不思議な素晴しい調和を持ってなされているのだということに気付かされていきます。二人の語らいこそ私たちが見失ってしまったこと、人間は、このように語り合い、大自然と対話して生きるように創造されているのですね。

 やがてある日、おじいちゃんは天国に旅立ちます・・・。少年は森へ行くのをやめました。すべての空しさを乗り越え、子供は青年になりました。ある日、ひとりで森に行き、地球のお祈りの言葉が聴こえてきたのです。青年は、大自然の中で心の目覚めを体験していくのです・・・。訳者は、この絵本をアメリカの自然写真家のギャラリーで見つけたそうです。原題は「おじいさんの地球のお祈り」とのこと。C.W.ニコルさんのエッセイもあります。その中に「シンプルでピュアな本。生きていてくれてありがとうというメッセージが込められている本」と語られています。

 この絵本を眺めていると、神様の創造されたこの世界のすべては、いつも神様を賛美しているのだ、とますます思えるようです。そして私たちの生きる現実を見ると、こんなに素晴しい世界をお造り下さった神様に背く人間の罪による世界の悲惨を思いますね。この世界の真実の回復の希望、終末の希望はどこにあるのだろうか?それは救い主イエスキリストによる以外にないことも聖書は確かに語っているのです。
 「世界が造られたときから、目に見えない神の性質、つまり、神の永遠の力と神性は被造物に現れており、これを通して神を知ることができます。」(ローマ1:20)。
 「主よ、御業はいかにおびただしいことか。あなたはすべてを知恵によって成し遂げられた。地はお造りになったものに満ちている。」(詩編104:24)。
 「つまり被造物も、いつか滅びへの隷属から開放されて、神の子供たちの栄光に輝く自由にあずかれるからです。」(ローマ8:21)

 では9月の絵本プレゼント「おじいちゃんと森へ」(抽選2名)
 あなたもメール(nami@jesus-web.org)、郵便(〒101-8691 東京神田郵便局私書箱190 あすへの窓ほほえみトーク係)ファクス(03-3292-7605)でどうぞお申し込みください。心からお待ちしています。なみこ

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