熊田なみ子のほほえみトーク  2008年10月21日(火)放送

熊田 なみ子(スタッフ)

熊田 なみ子(スタッフ)

あなたとわたしの生きてる時間 驚くべき一秒の出来事

 9月に「1秒の言葉」をリスナーの方から教えていただきましたが、私たち番組製作をする者たちは、この1秒がすごく貴重なのです。私は、他の番組のアナウンスも担当していますが、「残りあと00秒」を瞬間的に把握しながら、必要な「お知らせ」を入れる作業はラジオ職人の技。ピタッ!と決まると爽快な気分ですが、計算が狂ってしまうと悲惨です。
 最近「1秒の世界」を追求する本に図書館で出会い本当に驚きました。あなたはもうお読みになりましたか?責任編集を山本良一先生(東京大学国際・産学共同研究センター教授)がなさり、ダイヤモンド社から5年前の6月に出版されています。地球過熱化の中で警告を発してくれています。参考文献ではなんと82のウエブサイトの紹介、データの出典元は123項目。本当にそれぞれの研究分野は広いのですね。刻々と変化する地球環境を扱っているサイトもあるのですね。この5年でますます状況は厳しくなっているのでしょうか?

 1秒の変化60項目、その中には、「1秒間に0.3人、4秒に1人が飢えによって命を落とし、5歳以下の子供48人が汚染された水や食料で下痢になり、・・・ペットボトル3500本分のミネラルウォーターが生産されている。」というアンバランスな世界の現状、また、「1秒間に320万円もの軍事費が使われる」こと、「1秒間に3人が新たなインターネットユーザーになり、年間9000万人のペースで増えている。そのため言語の多様性が失われ、現在ある6000の言語が21世紀末までに生き残れるのは数百しかないと言われている」こと。ということは、「100年に6000近い言語が失われるとすると、6日間にひとつ、人々の間で伝え、語られてきた言語が消えていくことになる」とあります。地球人口の増加は、1秒間に2.4人増え、1時間に8705人、1日で20万都市がひとつ増えている。20世紀始めに16億人だった世界人口は、2015年には70億人に達する・・・」
 先日、牧師館で中学生のNちゃんがポツリと言いました。「・・・あと地球は30年なんだって」今を生きる子供たちの抱える現実を思います。それでも世界に希望はあると伝えたいですね。

 聖書からこの世界について私たちが知らされていること。それは、神様が極めて良く世界と人間を創造されたのであるけれど、堕落によって罪と悲惨の中に。しかし、このまま滅びてしまうのではなく、救い主イエスさまによって、新しい神の国の完成に向かって希望ある歴史が進展し、現実にどんなに困難な状況が襲ってきても、イエスさまが世の終わりまで私たちと共にいてくださる。私たちの命の終わりも喜びに溢れた新しい本物の始まりである、と知らされています。自分にできることは小さいかもしれません。でもあきらめずに今日という日を共に歩んでいきましょう。

 「希望はわたしたちを欺くことがありません。」(ローマ5:5)  くまだなみこ

コントローラ


自動再生されない方はこちらから再生(mp3形式)
  Copyright (C) 2008 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.