あさのことば 2009年3月19日(木)放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

山下正雄(ラジオ牧師)

山下正雄(ラジオ牧師)

メッセージ: 施し

 いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。今週は富や財産について、聖書の中からご一緒に考えています。
 聖書の世界には当たり前のように「施し」についての教えが出てきます。イエス・キリストもユダヤ人たちに教えを話されたときに、「施すこと」「祈ること」「断食すること」を当たり前のこととしてお話になりました。

 さて、その中で財産の管理と切り離せないのが施しです。旧約聖書の世界では、畑を持つ者はその収穫をすべて刈り尽くすことはしないきまりでした。わざと落穂や刈り残しをつくっておいて、身寄りのない者たちがそれで飢えをしのぐことができるようしたのです(申命記24:19-21)。自分の土地に実ったものはすべて自分のものという考えが最初から正当化されないのです。持っているものは持っていない者の面倒をわずかでも見ると言う考えが当たり前のこととして定着していたのです。その理念どおりに実践していたかどうかは罪深い人間のことですからわかりません。しかし、考えの根本にこうした理念があることが大切なのです。富の使い道の一つに施すことを忘れない人は幸いです。

 きょうのみ言葉・・・「畑で穀物を刈り入れるとき、一束畑に忘れても、取りに戻ってはならない。それは寄留者、孤児、寡婦のものとしなさい。」申命記24章19節

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