熊田なみ子のほほえみトーク 2009年7月14日(火)放送

熊田 なみ子(スタッフ)

熊田 なみ子(スタッフ)

愛すべき芝居

 お元気ですか?7月も半ばになり、夏休みが待ち遠しいこの頃ですか?先日読んだ本にちょっと楽しいお話が載っていました。

 8人の子の母が、忙しく休む暇もなく、元気で明るく過ごしていても、さすが1年に一度はガックリとくたびれてしまう。「私、少し手をぬくわ!」家族は口々に「それは困る!」。それから互いに目くばせして「じゃあ 銀貨を投げて表が出たら、ママは1週間休んで出かけていいよ!あぁどうぞ表が出ませんように!」銀貨が投げられ「あっ!表が出てしまった!困るなあ えらいことになったなぁ!」ママも「出かけるなんてとんでもない!」と言うけれど…押しやられて「仕方なく」遊びに行く。見違えるほど元気になって帰ってくる。銀貨は二面とも表の特別製。父親の手製。ドイツでの本当の話。その家の年中行事。(「幸福のリアリズム」犬養道子著・中公文庫)これは、本の中の「ちょっと一息」という感じのコーナーの中にある「愛すべき芝居」というお話。

 なんと微笑ましい家族愛。夏は、こんなひと時がほしい季節です。使い続けると消耗しきって、くたびれ果てて潰れてしまいますからね。神様が創造された芸術作品である私たち。自分も隣人も大切に生きていきたいものですが。「スローライフ」という言葉もよく聞かれるようになりました。「ゆっくり生きよう!」「もっと休もう!」ところが現実は?…難しいですね。

 私も先日ビックリすることが起こりました。ある日、玄関で「何かな?」と思う足のかかとの痛み。激痛ではなかったので気にせずに動いていましたが2週間たっても治らず整形外科へ行きました。なんと使い過ぎで起こる「足底腱膜炎」という炎症でした。あなたは知っていますか?マラソン選手などがなるのだそうです。また、年齢が進むことで起こるのだそうで「そうなのか!スローライフへのサインなのだ!」とわかりました。人間の身体も労らずに使い続けると消耗し壊れていきます。身体の痛みはサインですね。
 人間の心もそうです。身体以上に労らねばならないのに、消耗して心が悲鳴を上げます。眠れなくなり、疲れ果て、苦しみの中に沈んでいきます。これは、例えて言うなら「心が切られて血を流している」のですから身体の痛み以上につらいかもしれません。

 何かをすること、何かができることに価値を見出す社会は、人間を大切にできませんし、使い捨ての社会がますます蔓延します。神様は私たちをまるごと救ってくださる救い主をくださったお方ですからここに希望を見出すことができます。
 私たちの心と身体。どちらも神様が創造してくださった芸術作品。イエスさまは、この私たちの全存在を救いあげてくださる救い主です。自分を大切にすることができなくて隣人を大切にできません。私も足の痛みを感じながら神様からいただくいのちの時間を改めて思いました。「愛すべき芝居」でママを送り出した夫と子供たち。私たちも自分のことばかりでなく他人のことも考えながらお互いを思いやりたいですね。私たちの教会でウイークディに「GLC」(元気ライフ倶楽部)が始まりました。高齢者集会ですが、地域でのお互いの交流が喜ばれています。また、私たち人間だけではなく地球全体もスローライフへの転換を、という時代の中に生かされていますね。   くまだなみこ

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