熊田なみ子のほほえみトーク 2009年11月10日(火)放送

熊田 なみ子(スタッフ)

熊田 なみ子(スタッフ)

賛美と生きる意欲

 最近の日本は、なんと100歳以上の方々が4万人を超え、女性は4人に一人、男性は5人に一人が65歳以上という高齢化社会に突入しました。「好齢化社会」とおしゃれに表現する新聞広告もずいぶん前に見ましたがなかなか上手な表現ですね。このスピードは、もっと進みそうですからますます大変です。認知症の問題も深刻な状況で、予防脳トレも盛んです。
 実はこの春、四国の教会でインタビューしたとき、本当に心に残るお話を伺いました。病床でもう意識も薄れ、言葉も話せない重症の患者さんが、賛美歌を歌うとはっきりと一緒にことばを歌うことができた、本当に驚いたというお話でした。賛美の力を感じますね。私も10月の番組で父のガンの看病で辛い時期があったお話をしましたが、孤独の中でも賛美は慰めでした。
 また、モーツアルトの曲を流しながら栽培する方法を取り入れて、草花や果物を育てると、とても育ちが良いとも聞きます。音楽は神様からの贈り物。この世界に音楽がなかったらなんと味気なく寂しい、空虚な世界となることでしょう。100歳以上がますます増える中で、音楽をもっと生かして用いたいですね。

 もう10年くらい前でしょうか。音楽療法の効用を新聞の投稿で読んだことがありました。でもこの投稿を今もう一度読んで驚くことは、「2025年に4人に1人が65歳以上になる予測」と書かれているのです。ということは、なんと10年も早く到来したということでしょうか?投稿によるとアメリカ社会の中では、医師、看護士、理学療法士、作業療法士、心理療法士、社会福祉士、音楽療法士、言語療法士、そして牧師などの専門職がチームを組んで高齢者個人とその家族にきめ細かく対応していることに深い感銘を受けたことが述べられていました(1998年2月12日(木)朝日・論壇・師井(もろい)和子先生より)。確かにバラバラな対応では有機的な繋がりを欠いて、困ることが沢山出てくるかもしれませんね。もう10年以上過ぎていますから、この分野も日本でどんどん改善されていることを期待したいです。
 この音楽を使ったリハビリの効果は多くの方々が実感されているようで、私の身近な方も入院中の音楽療法のお話をして下さったことがあります。この論壇によれば、「音楽療法が人間に生きる意欲を与えること、毎日の暮らしの質を高めること、問題行動を改善すること、心身の機能を回復し維持して、さらには死の瞬間まで援助できる」と書かれています。日本にもこの分野の働き人がますます増えて、活躍の場が広がるといいですね。

 さて、あなたは毎日の中で音楽を楽しんでいますか?私は、毎週日曜日礼拝の中で、新鮮な気持ちで賛美歌を歌っています。同じ賛美歌を何度歌っても新鮮な気持ちになりますね。心を高くあげて(賛美歌第2編1)神様に向かって皆で賛美する礼拝の喜び。これは本当に素晴らしい日曜日のひとときです。詩編のみことばをいつも心に思い起こします。もう暗記してしまいますね。みことばを心に蓄えましょう。「主を賛美するために民は創造された。」(詩編102:19)。私たちは、神様に向かって賛美するように造られているのです。

 言葉とメロディ、リズムによって様々に奏でられる音楽の贈り物。私たちの人生にかけがえのない楽しみと喜びを与えてくれますね。賛美歌を歌いましょう。今は辛くて歌えないという時も、聴くことによって慰めが与えられることがありますね。また、音楽を聴くこともいやな苦しい時もあったりします。音がうるさく感じ、静寂の中に身を潜めていたい…そんな時はどうしたらよいのでしょう?その時は、自分の心の中で、一人静かにみことばを味わい賛美することもできます。周りの人は全く気付かなくても、神様はその賛美の心を受け取ってくださるのです。

 あなたと私の今日の一日。2度と帰らないたった一度のいのちの時間。ご一緒に神様を賛美しながら天国への旅を続けて行きましょうね。  くまだなみこ

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