あさのことば 2011年9月26日(月)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

杉山昌樹(新座志木教会牧師)

杉山昌樹(新座志木教会牧師)

メッセージ: 慈しみに生きる

 いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。

 イエス様は、ある時、弟子たちを教えて言われました。「律法学者に気をつけなさい」。律法学者とは、聖書に記されております律法について詳しく研究している人たちでした。ただ、研究するだけではなく、実際にそれに基づいて、社会正義を実現しようと活動をしていたようです。たとえば、貧しい人たちのための律法を実際に行動に移すことを人々に勧めておりました。その意味では、大変立派な人たちでした。

 では、なぜイエス様は、この人たちに注意しなさいといわれたのでしょうか。律法学者たちは、挨拶されること、いい席に案内されることを好むからだといわれます。また、見せ掛けの祈りをするとも言われます。これらに共通しますことは、人の目、人がどのように思うのかを常に気にしているということです。いい事を行うという時に、人がそれをどう思ってくれるか、ということは、意外に重要なことかもしれません。

 しかし、ほかの人が自分を褒めてくれるかどうか、自分を偉い人と認めてくれるかどうか、ということがいつも先に立つとすればどういうことになるでしょうか。良い行いをしている自分を、人々に認めさせようというだけのことになるのではないでしょうか。そのようにして、自分が褒められるために、弱い人を助けましょうと大声を上げることを、イエス様は「やもめの家を食い物にする」といわれました。律法が教える神様の優しい慈しみこそ全ての活動の原点です。

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