熊田なみ子のほほえみトーク 2011年2月1日(火)放送

熊田 なみ子(スタッフ)

熊田 なみ子(スタッフ)

喜びの宝探し

 「セレンディピティ」という言葉があります。
 日本語にすると「ひょうたんからコマ」という言葉に近いかなと思います。(1)ある目的を持って行動を起こした。(2)想定外の現実にひるみつつも意外な出会いに気づく。(3)これも結構いいね!と受け入れる。
 幸せな偶然の発見ということでしょうか?意外なところで、意外な方法で、意外な時に理想が実現する。

 以前ノーベル化学賞を受けた先生が「生涯最高の失敗」と語られたお話をニュースで見ましたが失敗のおかげで予期せぬ大発見に出会ったのですね。
 「何かを探している時、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力、才能、を指す言葉として使われるようです(ふとした偶然をきっかけにヒラメキを得て、幸運を掴み取る能力)。

 「ふとしたヒラメキ」、これを「セレンディピティの高い人」と言ったりするようです。語源はペルシャのおとぎ話。セレンティブ(スリランカの古い呼称)」の三人の王子様が旅を続けるうちに常に新しい発見をしたのです。求めていたものとは異なるものを見出す旅のお話のようですが、ウォルポールという小説化家が友人に当てた手紙書き、新たな単語となっていったようです。

 カップルの出会いにも使われるようで、結婚式場やお店の名前にもなっていたりするのですね。
 人間の前頭葉の大部分を占める前頭前野、人間だけが特別に発達している部分といわれます。創造力、記憶力、コミュニケーション力、自制力などの源泉。動物との違いですね。
 このヒラメキはまさにそのような前頭前野を持つ人間のものですね。

 つい先日、私にもこの「喜びの発見」がありました。忘れ物を取りに行く時間が予定より遅れ、到着すると、ちょうどそこにベビーカーの赤ちゃんとお母さんが通りました。微笑んで語りかけ何気なくおしゃべりしているうちに、私が以前住んでいた同じ街から教会の近くにお引越ししてきたとのことがわかりました。「○○小学校」「○○ニュータウン」「○○団地」などお互いにその地域が良くわかるのでますますお話が弾みました。
 私が「子供たちにたくさんお話を語りたい、絵本の読み語りをしたい。教会でもそのような活動をしている」とお話していくと「是非そのような所に連れて行きたいので情報を」と。加えてHPネット放送のことも伝えると、「それでは熊田なみこで検索して」ということになり、ほほえみリスナー誕生となったかもしれません。パートナーが書店に勤務され若いカップルは読書大好きとのこと。
 私は忘れ物のことも忘れて話に熱中。すると、私の姿を見つけて親切な事務員さんが忘れ物を持ってきてくださるではありませんか。
 時間通りに行動していたらこの出会いはありませんでした。すれ違ってしまえばそれまでで、ずっと出会いがなかったかもしれないのです。ほんの何秒かの違いです。不思議ですね。小さな街とはいっても大勢の人たちが住んでいるし、その中で同じ場所から引越しをして、ほんのちょっとの出会いから、なんて素敵なことになったのかしらと大喜びでした。

 「人生に偶然はない」と聖書は語ります。旧約聖書のヨセフ物語(創世記37章−50章)を読み進めていくと、様々な困難を乗り越えて神様の恵みが語られます。困難続きのヨセフの生涯を知ると、私も大丈夫と励まされます。「起こりくる全てを益に」(ローマ8:28)してくださる本物の神様が一緒なのだという恵みを信じて将来についても神様をかたく信じて生きていくのです。

 ハイデルベルク信仰書の解説が、月刊誌「ふくいんのなみ」で続いていますが、神様の摂理をしっかり覚えたいですね。HPで学べますから、問27−28を解説と共に読んでみてください。偶然の出会いと人間が思うこと全てを超えて、世界を創造され、人間を創造され、救い主イエス・キリストをくださった神様が、今日も「たった一度のいのちの時間」を導いてくださっています。私たちはこの神様から今日もいのちをいただき、やがて神様のところに帰るのです。  くまだなみこ

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