あさのことば 2012年1月13日(金)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

木村香(川越教会牧師)

木村香(川越教会牧師)

メッセージ: ルカによる福音書6章から(3)

 いかがお過ごしでしょうか。川越教会の木村香です。

 イエス様は十二使徒を選ばれました。使徒とは「遣わされた者」、「使者」の意味です。イエス様から特別の権威と力を与えられて派遣される人、今でいえば大使のような者です。イエス様の教えと十字架、復活の証人として、使徒たちが今日の教会の基礎を作りました。しかし、みな立派な人だったわけではありません。むしろ欠けの多い弱い人でした。漁師や罪人の代表のように思われていた徴税人もいました。身分の高い人、お金持ちはいませんでした。けれど、イエス様はそういう人を選んで御自分の大使となさいました。値打ちがあったからではありません、値打ちがないのに愛と恵みの心で重要な務めに召し出して下さいました。教会の土台と言われる使徒たちですが、このことによって、何よりキリスト教が人間の持って生まれた力、また努力によって築かれる宗教ではないこと、全くイエス様が注がれる恵みによるということが分かります。

 働きは違いますけれども、今日の教会も同じです。社会的地位の高い人の多い教会が立派なのではありません。イエス様のことしか誇るものがない、そういう教会こそ実は豊かな教会なのです。一人ひとりにどんなに欠けがあったとしても、イエス様は教会を愛して導いてくださいます。教会とはそういう所です。

 イエス様は使徒たちを選ぶのに徹夜の祈りをなさいました。小さな者を御自分の働き人として召されるためにそれだけ祈られるなら、もっと小さいわたしたちのためにはどれほど祈っていてくださることでしょうか。十二使徒は今はおりませんけれど、イエス様の恵みと愛は今の教会にしっかりと受け継がれています。

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