あさのことば 2013年10月4日(金)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

小堀昇(筑波みことば教会牧師)

小堀昇(筑波みことば教会牧師)

メッセージ: 罪の赦しの福音

 お元気にお過ごしですか。筑波みことば教会の小堀です。今日もご一緒に神様を見上げて歩んでまいりましょう。

 フランス在住の犬養道子さんが、イエス様に出会うきっかけになったのが、今からだいぶ昔のあの5.15事件でした。当時11歳だった彼女は、尊敬して止まなかった、祖父である、時の首相であった犬養毅の暗殺事件に遭遇します。あんなにも可愛がってくれたおじいちゃんを殺した国粋主義者達、彼らは死んだらどうなるのだろうか?そして、彼女はある高名なお坊さんに面会を申し出るのです。「国と軍の名に於いて殺人を犯したあの人々の死後はどうなるんですか?」、沈黙の後、この高名なお坊さんはゆっくりと口を開きます。「救われます。」
 そんな馬鹿な!深い失望の中で仰天した彼女の目から、割り切れない思いの涙が溢れます。大切な祖父を殺した将校達の犯した罪、それはあくまでも、自分自身の考えを中心として、それを押し通そうとする自己中心性にあり、犬養道子さんは、その将校達を激しく憎むわけです。

 しかしやがて彼女は、それと同じ人間性が自分の中にも巣食っていることを知るようになります。後に大きな志を抱いて、アメリカに留学した彼女は、結核に冒されます。そして、3年間の病院生活を余儀なくされるのです。その中で彼女は、自分より早く治って退院する人を祝福することができない。むしろやっかんでしまう自分。他の人からもらった花束を隣の人に分けたくない自分。もっと自分を大事にしてほしいと周りに要求してしまう自分。そのような結核菌よりも恐ろしい、そんな自分の心の醜さに、彼女はトコトン絶望するのです。そんな自分の心に対して、「あなたの罪は赦された」、語りかけてくださるイエス様を信じて、彼女は新しい人生を発見します。

 あなたの罪がどんなに大きくても、イエス様はあなたの罪を赦してくださいます。どうぞあなたもイエス様を信じて歩んでください。

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