あさのことば 2013年11月13日(水)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

千ヶ崎 基(東京恩寵教会協力牧師)

千ヶ崎 基(東京恩寵教会協力牧師)

メッセージ: 開かれる

 いかがお過ごしでしょうか。東京恩寵教会協力牧師の千ヶ崎基です。今日も神様の御言葉に聞きたいと思います。

 新約聖書マルコによる福音書7章31節以下に、人々が、耳が聞こえず口も利けない人を連れて来て「癒して欲しい」と願い出た話が出てきます。イエス・キリストは、この人だけを群衆の中から連れ出し、その人の耳と舌に触れて、「開け」と語られました。すると、その人の耳と口が開き、聞くことも話すことも出来なかった人が癒されたのです。イエス・キリストは、「このことを誰にも話さないように」と口止めしましたが、人々はその言葉を無視して言い広め、多くの人がその奇跡に驚きの声を上げたというのです。

 これは、イエス・キリストが不思議な奇跡をなされる人だということを言いたいのではありません。単に、「イエス・キリストはすごい」と驚くだけでは、イエス・キリストを信じるに至らないことを示しています。
 イエス・キリストが人に働きかければ、その人はその力によって全てを開かれ、この御方を信じさせていただけます。驚くのではなく、「イエス・キリストが何者であるのか」に目を開かれ、この御方が、わたしたちを愛し、支え続ける人生の中へと招き入れてくださろうとしていることに目を開かれる。そういう奇跡がわたしたち自身にも起こるということを、聖書は皆さんに伝えているのです。

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