熊田なみ子のほほえみトーク 2014年9月30日(火)放送

熊田 なみ子(スタッフ)

熊田 なみ子(スタッフ)

心安らかに -聴くこと読むことの幸せ-

 「眠れないから一晩中なみこさんのCD聴いて…」と話してくれた予備校生のAさん。「母と子の聖書のCDを聴いているといつのまにか眠ってしまうんです…」と話してくれた男性Bさん。私たちの与えられた「声」は不思議です。今日もあなたのお耳にかかれて嬉しいです。喉を耳鼻科で診ていただいたことがありますが、初めて自分の「声帯」を見て感動。とっても綺麗なピンクハートの形をしているのです!そっくり同じ声帯はありませんから声帯もオンリーワン。創造の御業の神秘を想いますね。私たちの性格、健康状態や心理状態もよく「声」に現れるといいます。今日の番組の私の声はいかがでしょう? あなたの今日の「声」は?

 「朗読療法」という言葉に出会いました。「音読療法士」や「ヴォイスセラピスト」という職業もありますね。言葉で生きる私たちは、人間関係の難しさで、傷ついたり、立ち上がれなくなったりしますから、「朗読療法」や「音読療法」によっても回復の道があることがわかります。私の本棚に2008年に出版された「朗読療法」(橘由貴著)という本があります。この中に五感の研磨という項目があり、教えられました。
 「心に届く朗読の条件とは何かと問われれば、聴き手の心にイメージを構築できる力と答える。…なぜなら豊かな感性は豊かなイメージの源泉だからである。ではどうしたら豊かな感性を育むことが出来るであろうか。それには普段から五感を研ぎ澄ませることが大切だと思う。五感とは、見る、聴く、嗅ぐ、味わう、肌で感じる感覚である。…近頃は多くの人が日常の忙しさに心が追われ、五感とは縁遠い生活を送っている。それは、言葉から受けるイメージが乏しくなる傾向と無縁ではなさそうである。五感を使うとは一つ一つの感覚を、身体や心に確かに感じる行為である…」
 こんな風に橘先生は書いてくださっています。この本の中に、普段の生活の中でも、研ぎ澄ませる機会がたくさんあるのではないか、と教えてくださっています。私たちは、自分の五感が死んでしまっていることを気が付かずに日常を送っているのではないだろうか。自然に目を向けることの大切さを教えられました。空の色や雲の動き、陽の光、風の音、雨の音、鳥の声、星のきらめき…そこから、どんなことを感じるか。それらは、私たちの心を満たし、楽しませてくれる。お花、植物も心を癒してくれます。季節が巡って、秋になりました。秋も本当に美しい自然がいっぱいです。

 「聴くこと(聴いて癒される)」、「読むこと(声を出すことで癒される)」どちらも心身のケアになるようです。不安で確かな拠り所もなくまるで死んだかのような悲しい冷たい生き方が蔓延している今、言葉も腐り果ててしまったような現実の中でも救いはあると聖書は語りかけます。真実な本当の言葉に出会い、新しく生きることができるように再創造されるのです。「だからキリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた(2コリント5:17)。
 今日は詩編63篇の言葉をご紹介しましょう。聴いていただくだけではなく、あなたも声に出して読み味わってみませんか?

神よ、あなたはわたしの神。
わたしはあなたを捜し求め
わたしの魂はあなたを渇き求めます。
あなたを待って、わたしのからだは
乾ききった大地のように衰え
水のない地のように乾き果てています。
今、わたしは聖所であなたを仰ぎ望み
あなたの力と栄えを見ています。
あなたの慈しみは命にもまさる恵み。
わたしの唇はあなたをほめたたえます。
命のある限り、あなたをたたえ
手を高く上げ、御名によって祈ります。
わたしの魂は満ち足りました
乳と隋のもてなしを受けたように。
わたしの唇は喜びの歌をうたい
わたしの口は賛美の声をあげます。
床に就くときにも御名を唱え
あなたへの祈りを口ずさんで夜を過ごします。
あなたは必ずわたしを助けてくださいます。
あなたの翼の陰でわたしは喜び歌います。
わたしの魂はあなたに付き従い
あなたは右の御手でわたしを支えてくださいます。(63:2-9)

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