あさのことば 2015年1月12日(月)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

木村香(川越教会牧師)

木村香(川越教会牧師)

メッセージ: キリストの話2

 おはようございます。埼玉県川越教会の木村香です。
 昔のユダヤでは、預言者、祭司、そして王が油を注がれました。それぞれが、長い歴史の中ではたくさんいますから、旧約聖書の時代には油注がれた「キリスト」はたくさんいたことになります。イエス様は、その中のひとりとしてお働きをなさったのです。
 それなら、なぜイエス様だけがキリストであるかのように、イエス・キリストとか、キリスト教というのでしょうか。

 その中のひとり、と言ってもイエス様以前のキリストは、例えば王で言えば権力をほしいままにして私腹を肥やす、国民を苦しめる、甚だしくは神様を捨ててしまう、というような罪を犯すものも多かったのです。預言者、祭司にしても、人間ですから、間違い、罪が多く、神様を悲しませることが多かったのです。
 イエス様が、イエス様だけが、神様から送られた真のキリストとして、そのお働きを全うされました。お一人で、預言者、祭司、王の、それまで形の上で分化していたお仕事を完全に果たされたのです。

 旧約聖書の時代の部分的なキリストたちは自分も罪人ですから、神様と人を結びつけると言っても完全な仕事をすることができませんでした。譬えて言えば、キリストの模型に過ぎませんでした。それらしく見えても、本物ではない。本物の前には霞んでしまう、そんなものでした。で、本物のキリストがイエス様、というわけなのです。

 イエス様は神様の御子、と聖書は言っています。神様の御子が人となられた。これは大変難しいことですけれど、50%神、50%人間というのではなく、100%神でありつつ100%人間。それだから神様と人との架け橋、本当の「キリスト」なのです。

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