あさのことば 2016年3月15日(火)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

小峯明(船橋高根教会牧師)

小峯明(船橋高根教会牧師)

メッセージ: イサクの質問

 いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
 父と子の旅路は、楽しい一時です。しかし、アブラハムとイサクの、この親子の旅路は苦悩に満ちていました。けれども、それを息子のイサクは知りません。イサクは犠牲を献げるための薪を背負っていました。そうなのです。この親子は神の命令に従って、モリヤの地で神の命じる山で犠牲をささげるために、旅をしています。
 当時は神に羊をささげて礼拝をしました。しかし神は、アブラハムに息子のイサクを献げるように命じます。これは厳しい要求です。けれども、アブラハムは神を信頼して覚悟しました。
 一方、イサクはそのことを知りません。

 一緒に山に向かって歩くアブラハムに、イサクは尋ねました。「火と薪はここにありますが、焼き尽くす献げ物にする小羊はどこにいるのですか。」
 普通は犠牲の動物を一緒に引っ張って礼拝の場所に行くのに、その犠牲の動物は見当たりません。イサクは不思議に思ったでしょう。
 するとアブラハムは、「わたしの子よ、焼き尽くす献げ物の小羊はきっと神が備えてくださる」と答えました。アブラハムはイサクを献げなければならないことを知っていました。けれどもそれをイサクに語ることはできません。ですから「心配いらないよ」という意味で、小羊はきっと神が備えてくださると答えたわけです。その見通しはこの後明らかになります。

 苦悩は簡単には解決しません。解決のためにわたしたちも苦しい旅を続けることがあるかも知れません。けれども、解決は神が必ず備えてくださいます。それを信じて、人生という旅路を続けましょう。

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