あさのことば 2016年5月10日(火)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

小宮山裕一(ひたちなか教会牧師)

小宮山裕一(ひたちなか教会牧師)

メッセージ: 後ろをふり向いても

 おはようございます。ひたちなか市にありますひたちなか教会の牧師、小宮山裕一です。
 前を向こう、という言葉をよく聞きます。人間、目が前に付いているのは、前に進むためだという話しも聞いた事があります。確かに前を向くということは、成長を感じることができますし、充実していると感じることもあるでしょう。

 しかし、時に後ろを振り返ることも大切ではないでしょうか。特に、悲しみや苦しみの中にいるときには無理に前を向くのではなく、後ろを振り返る。そうすることで、一つ、呼吸を置いて、再び前を向くことができるのではないかと思います。

 新約聖書には、悲しみの中で後ろをふり向いた女性が登場してきます。

 イエスが、「マリア」と言われると、彼女は振り向いて、ヘブライ語で、「ラボニ」と言った。「先生」という意味である。(ヨハネ20:16)

 マリアという女性は、イエスの近くにいた女性で、イエスの母マリアとは別の人物です。このマリアは、イエスが十字架につけられて、悲しみの中にいました。イエスは生き返りという奇跡を行い、このマリアに近づき、マリアと呼びかけました。その呼びかけに対してマリアは振り返りながら答えたのです。

 このマリアの仕草は、後ろを向いています。しかし、心は前を向いています。そこに、真の神、イエス・キリストを見いだしたからです。悲しい時にこそ、イエス・キリストが皆様の近くにいる。このすばらしさに気づいていただきたいと思います。

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