あさのことば 2019年8月18日(日)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

川栄智章(せんげん台教会牧師)

川栄智章(せんげん台教会牧師)

メッセージ: 憐みの泉なるキリスト



 いかがお過ごしでしょうか。せんげん台教会牧師の川栄智章です。

 救いとは、神の一方的な憐みによる恩寵です。ヨハネによる福音書5章1節から3節を見ますと、「憐みの家」と呼ばれる池があり、その周囲に病気の人、目の見えない人、足の不自由な人、体の麻痺した人など、大勢が横たわっていたと書かれています。それは、その池の水が時々動くことがあり、その時、真っ先に水に入る者はどんな病でも癒されるという「言い伝え」がありまして、横たわっていた人々はそのような迷信に一縷の望みをかけていたからです。

 しかし、ここで問題は、力のある者が第一にその恵みに浴することができる、厳しい競争が繰り広げられていて、そこには憐れみはなく、出遅れた者は敗北者のようにいつも天を仰ぎ、やるせない思いに突き落とされていたということです。

 そこへイエス様が来られ、38年もの間その病気で苦しんでいる人に目を注がれて、「良くなりたいか」と言われました。大勢の中から特にこの人に目を注がれ、病を癒されたその理由がいったい何だったのか、一切分かりません。ただ一つ言えることは、イエス様はこの放送に耳を傾けているあなたに対しても、同じように関心を持たれ、特別に目を注がれ、救いに導いてくださるということです。私たちにとって、イエス様こそ憐みの泉なのです。

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