あさのことば 2019年8月20日(火)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

川栄智章(せんげん台教会牧師)

川栄智章(せんげん台教会牧師)

メッセージ: 十字架の愛



 いかがお過ごしでしょうか。せんげん台教会牧師の川栄智章です。

 愛という言葉を使う時、往々にしてそれは条件的であったり、打算的であったりします。例えば、相手が魅力的だから愛したり、相手から何らかの見返りを期待するためにごまをすったりしてしまいます。

 ヨハネによる福音書13章34節において、イエス様は「互いに愛し合いなさい。」という掟を弟子たちに与えられました。旧約聖書にも「自分自身を愛するように隣人を愛しなさい。」という掟がすでにありますが、なぜイエス様の掟が新しいものなのでしょうか。その理由は「わたしがあなたがたを愛したように」という言葉が付け加えられている点にあります。

 イエス様がご自身で語られた「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。」というお言葉の通り、罪びとであった弟子たちの代わりに、ご自身の命を捧げてくださいました。十字架の犠牲を通して、まず神の愛を示してくださったのです。弟子たちは、イエス様によって真実の愛で愛されたからこそ、互いに真の愛を実践することができます。愛の源は神様であり、愛は十字架から注がれるのです。

 ということは、私たちがイエス様を信じて、神様によって愛されていることを知らない限り、本当の意味で互いに愛し合うことはできないということになります。何の見返りも期待しない真実な愛は、キリスト教会のシンボルになっています。

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