キリストへの時間 2019年7月7日(日)放送

大宮季三(芸陽教会牧師)

大宮季三(芸陽教会牧師)

メッセージ: 種



 おはようございます。高知県安芸市にあります、芸陽教会の大宮季三です。

 昨年の10月ごろ妻とスーパーへ買い物へ行った日のことです。野菜を見ていると、どれも思っていたより高い値段がつけられていました。前の年の冬、野菜の高騰が連日ニュースになっていました。「今年も災害の影響で、野菜の値段がどんどんあがっていくのではないか。」と心配になりました。

 その日私は、野菜の高騰に備えようと、野菜自体は買わずに「水菜の種」を買って帰りました。そうです。自分で野菜を育てようと思ったのです。水菜という野菜は、鍋にはもちろん、生でも食べることのできる非常に万能な野菜だからです。

 畳1畳ほどのところに小さな畝を作り、綺麗に均等に植えようとしていたのですが種の袋を開けた時、均等に植えるのは無理だということに気づきました。水菜の種は思っていたよりもはるかに小さいものでした。私は調味料をかけるようにパラパラと水菜の種を蒔きましたが、その成長には大きな不安を持ちました。「これが本当に水菜になるのか。」「専門家の知識が必要で、素人では無理じゃないか。」と思いました。

 しかし数日すると、その種は芽を出し、数週間で立派な水菜へと成長しました。畳1畳ほどのところに水菜は広がり、冬の間、毎日のように水菜を食べることができました。私たち夫婦の食卓と家計は、この小さな種によって支えられました。小さな小さな植物の種が秘めている大きな生命力を感じる出来事でした。

 さて、イエス・キリストは「神の言葉」を「種」に例えてこのようにおっしゃいました。「良い土地に落ちた種は100倍、60倍、30倍もの実を結ぶ」(マルコ4:8参照)。聖書は神の言葉を記しています。そして、イエス・キリストは、この言葉を聞く者に豊かな実がなることを宣言しておられます。イエス・キリストは、この話をされたとき、同時に実を結ばない土地について話しておられます。いつの時代でも、神の言葉を聞くことを妨げる状況があります。

 私たちの生きている現代の社会は「情報化社会」です。小学生もスマートフォンを持ち、いつでもどこでも、あらゆる情報を得ることができます。その中で、自分を楽しませる情報や自分の益になる情報を自分で選びます。多くの情報とともに、神の言葉もまた多くの情報の一つに過ぎない、自分には関係ない、自分には役に立たない、と多くの人々が判断してしまいます。

 しかし、聖書の言葉はあなた自身に向けられた言葉です。あなたに最大の益をもたらす言葉です。聖書の中心はイエス・キリストが十字架にかかり、そして死なれたこと、しかし、3日目に蘇られたことです。この出来事はあなたに向けられています。この事実を信じる所に罪の赦しと永遠の命という大きな実が約束されています。

 今日もまた、大きな大きな生命力を持った「神の言葉」があなたのお近くの教会で語られます。「神の言葉の種」をあなたという土地に蒔かれに行ってください。その言葉を聞き、その言葉を受け入れる所に、豊かな実を結ぶことを神が約束されています。



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